小平は、昔から水の乏しいところで田んぼはほとんどなく、主にヒエ・アワ・小麦などの穀類が耕作されていました。そして、正月や、彼岸、盆、その他、人寄せには、畑で収穫した地粉で手打ちうどんを打つ習慣がありました。
「おいしいうどんが打てない女性は、嫁のもらい手がいない」とのたとえ話も、そういった食習慣があったからでしょうか。
このような手打ちうどんは、小平周辺の地域にも残っており、貴重な食文化として保存していこうという活動が、故加藤有次 国学院大学名誉教授を中心に展開され、今日に受け継がれています。
小平糧うどんを広く知ってもらうため、武蔵野手打ちうどん保存普及会が、JA東京むさしの協力により小平産の地粉を使って、小平糧うどんを土曜・日曜日・祝日を中心に、昼食時に1日50食限定で小平ふるさと村で販売(1食500円)しています。
小平糧うどんは、冷たい盛うどんを温かいつゆで食べるといったシンプルなものですが、うどんだけでもおおむね23の製造工程があり、その他、つゆや糧も含めれば、なかなかもって奥の深い郷土料理ともいえるのです。
※2022年9月から営業を再開しました。
※小平ふるさと村が事業を実施する際は、営業は行いません。必ず営業日をご確認ください。
※台風、大雨等で臨時休業する場合があります。